人助けｖｓフンをしたくて切羽詰まった犬

夕方、飼っている柴犬の散歩に出かけました。うちの柴は家でおしっこもフンもしてくれません。散歩の時だけです。ですので１日３～４回は散歩に連れ出しています。
その日、いつもは昼にするフンをしませんでした。なのでたぶんすごく切羽詰まっていたんでしょう。いつものフンをする決まった場所に向かって、すごい勢いで私を引っ張ります。私もリードを引っ張りかえしてなんとか穏やかに歩くよう、川沿いの土手の上をコントロールしながら歩いていました。
途中、土手の下の道路で２、３人の人が何かを取り囲んでいるのが見えました。近づくとお年寄りが倒れていました。周りの方々が名前を聞いたり、どこが苦しいのか痛いのかなどを聞いていました。倒れている方は意識はあるようですが、話すまではできないようです。
私も何かお手伝いすることがないかと土手を降りようとしたのですが、柴がそれを阻止します。「それどころじゃないんだよ！俺、もれそうなんだからーっ！！」って感じて必死で私を引っ張ります。お年寄りが非常に気になったのですが、その柴のただならぬ様子に負けました。周りに人もいらっしゃるし、１人の方は救急に電話していたようなので、たぶん大丈夫だろうと思い、申し訳ないと思いつつその場を後にしました。
いつもの場所に到着し、柴がフンをして安堵した顔をしていた時、救急車の音が聞こえました。どうやらさっきの現場に到着したようです。私も安堵して１人と１匹、穏やかにかえり道を戻りました。